幸い  6




「駄目だ」
はっきり返ってきた言葉に、驚いた。
しかも、すごい真剣な目で、僕を見てる・・・
いや?
嫌なんだ?
「・・・き、まってるだろ・・・」
あ、また俯く・・・
なんでそこで俯くの?
僕を見ないの?
だから、僕、自信ないよ。全然、持てない。
「み・・・見たら、やばいから」
やばいって、何が?
僕の顔、変?
「違う、その・・・押えられなく、なるから・・・」
また、驚いた。
我慢してたの?
「当然だろ・・・すげぇ、その・・・」
なに?
僕は、じれったくなって、その顔を両手で挟んで自分に向けた。
驚いた目が、困惑して、落ち着きなく、動いてる。
顔が、熱い・・・照れてるのかな、なんで、熱いの?
「・・・っ触ってるから・・・ってか、居るから・・・」
居る?
なにが?
「一緒に、居るから」
僕が?
もしかして、いつもそんな感じになっちゃうの?
それって、僕のせい?
そんなに、僕が好きなの・・・?
揺れてる目が、僕を見て、頷いた。
どうしよう・・・
どうしよう?ねぇ、
すごく、嬉しい。
ねぇ・・・

  しようか?


to be continued...



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