純情可憐  4




我慢して、震える姿を見るのはとても楽しい。
ステアリングを握った手が、白くなるまで力が入って、なのに体中に力がなく、俺の手にされるがままになっている。
苦しそうな目が、助けて欲しいと言って、声にならない言葉を訴えている。
「・・・端に止めろ」
駐車場の端に止めさせて、パーキングに入れた。
ついでにエンジンも切る。
かすかな吐息も、ちゃんと聞きたい。
運転席に身を乗り出して、ズボンの前を寛げ、顔を寄せた。
「・・・・っ」
冷たい手と、熱い吐息に、息を呑むのが解る。
それだけで、俺も高揚してしまう。
充分に濡らした指を、そのまま奥に進めていくと、髪に手を絡めて、訴える。
「・・・っま、待って・・・」
そんなこと、聞けるか。
言葉は無視して、その誘う声に手は止められない。
何度もその指で、中を刺激してやると、途切れた声が、艶を含む。
「や、あ・・・っも、や・・・っ」
何が、欲しいのか、その声で解る。
顔を上げて、その唇を奪った。
「ん、んん・・・」
「・・・そっちじゃ出来ない、こっちに乗れ」
目を覗き込むと、怯えがはっきりと解るように、濡れた目が揺れた。
しかし、戸惑い震えながらも、身体を起こして俺の上に跨る。
この構図、本気でそそられる。
怯えながらも、期待を込めたその目に、俺のほうが陥落しそうだ。


to be continued...



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