純情可憐  3




「コレが、イイのか?」
ゆっくりとしたグラインドに、震えるように首を振る。
「・・・っ、」
「・・・じゃ、どこ?俺のどこが、イイんだよ」
囁いてやると、泣きそうな顔で、耳を塞いだ。
「や・・・!も、声・・・!」
「声?」
ぎゅっと瞑った目から、涙の玉が溢れて、思わず舐め取った。
耳を塞いでいた手を取って、両脇に押さえつける。
もちろん、わざとに、顔を寄せて囁いている。
「声、が、なに・・・?」
「・・・っあ」
理性飛ばして、ただ縋りついて、俺のしたいように、可愛がられるのも良いけど、必死になって、堪えようとする、この顔・・・
もっと、虐めたくなるだろ。
「答えろよ」
囁き続けて、腰を、何度も揺する。
震えている手を離すと、すぐに首に回されて、しがみ付かれた。
「貴弘」
「・・・っ、る、」
「え?」
「ぜん、ぶ・・・っなつ、る、全部・・・っ」
反対に、俺の耳元で泣かれて、中途半端に起こした身体を、抱きかかえた。

お前、俺に抱き殺されたいのか?


to be continued...



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