純情可憐  7




とろんとした目で宙を見て、力の入っていない四肢を広げ、俺を誘う。
自分で中心に手を伸ばし、指を滑らせた。
「・・・っはぁ・・・」
甘そうな吐息が吐かれて、俺の理性も吹っ飛びそうだった。
我慢できなくなって、その腰を抱えて自分を押し進める。
「ん・・・あぁ・・・っ」
「・・・っ、」
快楽に溺れた身体が、そこにある。
どろどろになった身体は抵抗もなく俺を受け入れて、柔らかい中がもっと奥へと誘う。
俺は頭の中にあるその姿を消した。
目の前にあるのは、震える目で見上げてくる感情のある身体だ。
「なつ、る・・・っ」
「・・・・ん?」
途中で止めた俺を、困惑して見る。
笑って答えて、止めた腰を進めた。
「・・・・っん」
シーツを握り締めた手が白くなっている。
震える唇を必死で噤んで、瞑った目じりからは堪えきれなくなった涙が頬を伝う。
「目を開けろ」
シーツを握り締めた手を包んで、ゆっくり開かせた。
身体を屈めて、優しい声を出す。
「・・・声、出して・・・・俺を見ろよ」
泣き出しそうな顔で、ゆっくりと目を開く。
そんな顔するなよ。
虐めてるみたいだろ。
キモチヨク、してるんだぜ?
「・・・お前の中、暖かい・・・すげぇ、融けそう・・・」
「んっ・・・!」
「お前は・・・?」
「えっ・・・」
「すげぇ、キモチイイけど・・・お前は・・・?」
「・・・・っ!!」
訊くな、と言う視線が向けられる。
涙目で睨まれて、全く逆効果だって、いつになったら解る?
「良くないのか・・・? なら、良くしてやる」
「やっ・・・」
「お前が良いって言うまで、何度もしてやるよ」
「いや・・・っ夏流・・・!」
「今更・・・・」
イヤは、ないだろう。
身体は、こんなに俺を求めてるのに?
今度は、お前の意識を飛ばしたりしねぇから。
だって、面白くねぇもんな。
ずっと、俺の中にいろよ?
逃げ出したりしたら、俺、今度こそなにするか解らねぇからな?


to be continued...



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