可愛すぎる少年  3




明日は全国的に休日なので、車をドライブコースに回した。
中華を食べているときは、笑顔だったのに、車に戻るとまた、俯き加減で剥れていた。
「・・・どうした」
車を止めて、聞いた。
答えが返ってくるとは思っていない。原因は判っている。
たまにくる対向車のライトで車内が照らされて、顔がはっきりと見える。
俺の顔を見て、睨みつけられた。
笑っているのがバレた。
「・・・なに考えてんの」
「ん?睨んでも可愛いな、と思って」
「あのな・・・!」
「それから、ここ狭いな」
「ちょっと・・・!」
言いながら、助手席に乗り出した。
シートを倒し、上から見下ろす。
「やっぱ、狭い」
「狭いならするな・・・あっ」
制服の中に手を入れる。
俺の手が冷たかったのか、それだけで声を上げた。
片手で掴めそうな細い腰から、這い上がる。
「や、ちょ、まって・・・!」
「天井低い、動きにくい」
「だから、しなきゃ・・・や、ちょっと、」
「お前が上になってくれると、まだいいんだけど」
「・・・っ絶対やだ!!」
真っ赤な顔で否定された。
対向車のライトで、乱れた体が照らされる。
しまったな、本当に、ここでするつもりはなかったんだけどな。
俺に自制心を期待するなよ。

  まぁ、してないか。


to be continued...



BACK  ・  INDEX  ・  NEXT