可愛すぎる少年  5




この間、少し虐めすぎた。
もうそろそろ、許してやればよかったのかもしれないが、あまりに可愛くて、楽しくて、止まらなかった。
最後は、完全に自我を失くしてて、ただ、泣いて縋られて、何でも、言うことを聞いてくれた。
テストの結果は、その顔を見れば解る。
拗ねて、俺を睨みつけてる。
思い出して、恥ずかしがって、怒ってないとどうしようもないのだろう。
そんなだから、また虐めたくなるんだよ。
「褒美は?」
「え?」
きょとんとした顔に、笑った。
「ご褒美。教えてやった、報酬」
「そん・・・!!」
顔を真っ赤にして、睨みつけられた。
「そんなの!ない!あんたが勝手に、したんじゃん!」
「そうか、じゃ、また勝手にしよう」
「・・・ぅえ?」
身体を掬って、リビングのソファに倒す。
「勝手に、貰うよ」
「ちょと!待って!!」
「待たない」
「やだ!」
「やだじゃない」
全力で、圧し掛かった俺を押し返してる。
「あの時は、すごく可愛かったのに・・・」
「あの時?!」
「この前。最後は、何でもやってた」
「・・・・っ」
真っ赤になって、怯んだその腕を取って、顔を耳に近づけた。
「・・・可愛がってやるよ」
「・・・っ!!」
もう、睨むことも出来ない。
顔を背けて、俺を見ようとしない。
それを、勝手に了承と受け取った。
そういえば、ソファでするの、久しぶりだよな。
今まで、ベッドじゃなきゃ嫌だって、お前のわがまま聞いてやってたもんな。
少しくらい、俺のわがままも聞けよ。
そんなに、難しくない。

  俺に、ずっと可愛がられてろ。


fin



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