愛情なんか欲しくない  2




ここ数日、俺の部屋に帰ってくるようになった。
自分の部屋には、全く帰っていないようだ。
ここにくれば、抱かれることは解っているだろうに。
俺が欲しいんじゃない。
確実に、誰かが欲しいんだろう?
だからと言って、俺が手加減してやる義理はないよな。
「ん・・・んん・・・」
枕に顔を押し付けて、声を殺す。
何、殊勝なことやっているんだ?
今更だろう? いつものように、誘って喘げよ。
ベッドから引き離して、膝に乗せた。
後ろから抱きかかえて、深く沈める。
「あ、あぁ、やぁ・・・っ」
気持ちいいベッドは、揺らすだけでリズムをつけるように弾む。
その振動に文字通り啼く声に、俺も抑えてなんかいられない。

他の男の匂いをさせて、どうしてここに帰ってくるんだ?


to be continued...



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