愛情なんか欲しくない  1





腕の中で啼いているオトコは、いつも俺の気持ちを試す。
最近はとくに、酷い。
ふらふらしながら自分を穢す。
ふらりと現れては、抱かれることを望む。
俺はそれに答えてやってるだろう?
誰にでも抱かれる身体は、すぐに快楽を求める。
どんなことをされても、そこから快楽を見つける。
身体に傷を作って、抱かれた証を作って、それでお前はどうなりたいわけ?
お前の心の中は他の男でいっぱいなのに、いくら傷つけられても、心が埋まるわけでもないだろうに。
心の傷に、勝てるわけがないだろうに。
仕事でオンナに傅いても、絶対にお前にしたりしない。
お前が欲しいときに、来れば良い。
お前が言わない限り、絶対に欲しがったりしねぇよ。

だから、下さいって、言ってみな。


to be continued...



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