試練  1





「寒いね」
言いながら俺の隣に座った。
俺はその身体が触れた左側が、固まった。
髪は艶を含んでしっとりと顔に張り付き、肩も水滴の跡がはっきりと判る。
「・・・寒くない?」
言いながら、顔を上げられた。
その長い睫まで、濡れている。
薄く開いた小さな唇も、濡れていて。


  これ・・・コレ。

  どうしたら?

  していいの?

  していいの?


俺の心臓が爆発しそうなの、気づいてるよな?


to be continued...



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